マナー教室

シーン別 敬語の使い方 ≪実例編≫

自社の人同士の場合

【上司に呼ばれた】
○ 「はい、ただいままいります」
  「すぐ伺いますので、少々お待ちいただけますか」
× 「いま、行きます」
自分自身の行動は謙譲語または丁重語で。


【上司に話しかける】
○ 「課長、○○の件について、少しお時間をいただけますか」
    「係長、個人的なことでご相談したいことがあるのですが、
いま、お時間はよろいでしょうか」
× 「課長、ちょっといいですか」
「いいですか」ではカジュアルすぎ。


【上司に仕事の状況を尋ねられた】
○ 「順調に進みまして、よい返事がいただけそうです」
  「申し訳ありません。立て込んでおりまして、遅れています」
× 「はい、大丈夫です」
「大丈夫です」ではあいまい。事実をしっかり述べます。


【上司に書類を見せながら】
○ 「こちらの内容で、よろしいでしょうか」
× 「おわかりになりますでしょうか」
×の例も敬語としては間違っていませんが、「わかる」という言葉は相手の能力を問う言葉なので、敬意を払うべき相手に使うには不適切です。


【部長の意向を課長に伝える】
○ 「部長が、明日のプレゼンに課長に出席していただきたいとおっしゃっていました」
× 「部長が、明日のプレゼンに課長に出席してほしいと申しておりました」
ふたりとも目上の人なので、両者に対して尊敬語を使います。
部長からの伝言は、その言葉どおりではなく、敬語に言い換えて伝えます。

 

社外の人が関係する場合

【電話があったが、指名者が不在】
○ 「ただいま○○は席をはずしております」
  「申し訳ございません。○○は外出しております。15時に戻る予定です」
× 「○○部長は出かけていらっしゃいますが」
たとえ上司でも、社外の人に対しては“自分側”と捉え、敬語ではなく丁重語で伝えます。


【訪問客の名前を確認する】
○ 「□□社の○○様でいらっしゃいますね」
× 「□□社の○○様でございますね」
「ございます」は丁寧語。「○○でございます」など自分や身内を名乗るときは使いますが、
相手側の場合は尊敬語の「いらっしゃる」を使います。


【訪問先の受付で】
○ 「○○部長と、13時にお約束をしているのですが」
× 「○○部長様と13時にお約束をしているのですが」
名前の下に役職をつけると、それ自体が敬称になるので、さらに「様」をつけると二重敬語になります。


【訪問先の人に上司の伝言を伝える】
○ 「課長の○○がよろしくと申しておりました」
× 「○○課長がよろしくとおっしゃっておりました」
社外の人に上司の伝言を伝える場合は丁重語で。
また「○○課長」も敬称なので、「課長の○○」もしくは、「○○」と名前だけにします。


【訪問先で上司への伝言を頼まれた】
○ 「かしこまりました。△△の件、確かに○○に申し伝えます」
× 「わかりました。△△の件、○○にお伝えします」
「お伝えする」は謙譲語です。丁重語の「申し伝える」が正解。

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